殿さんの独り言・・・

2012/03/11

昨年の今日、わが国において東北沖大地震の発生で未曽有の大災害が起こってしまった。
あれから早くも一年が経ち被災地の方達の復興への頑張りと努力には頭が下がる思いです。また、福島原発の放射能汚染に関しても、突然消息宣言だのと全く信憑性も無く、未だ放射能のホットスポットがどの地域ですとか・・・誰を信じ何を信じれば良いのかも分からず、未だ生まれ育った所に何時になれば戻れるかも知らされず、国からの放射能に関しての発表も信頼性に欠け不安ばかりが残り、多くの被災者の方々の事も考えると復興の兆しもはっきりと見えない中での生活を考えるだけでも心が痛む思いです。
また、未だ山済みにされているがれきの山が復興の妨げにもなっている現状も含めて、 この一年の対応の遅れを今後どのように取り戻すかが試される時だとも考え、この国を預かる国会議員の一人一人の真価が問われる事になるだろう・・??。
しかし私達は、これからも被災地の復興が一日でも早く形として見えるまで一人一人が出来る範囲で支援の輪を続けなければならないと思います。

ここに、あらためて被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた犠牲者の皆様には心よりご冥福をお祈りいたします。
  

2012年14時46分 黙祷 



さて、今回の独り言の本題に入りたいと思う。それは中国における大気汚染の問題です。
中国からの大気汚染物質
 
前回の独り言の最後に少しふれた事が、今となればいかに深刻だという事が分かってきたようだ。
近年の中国の実質経済成長率(GDP成長率)は、BRICs諸国の中でも飛びぬけて高い成長率を保持しており、
今後10年間では世界で最も経済発展する国だと言われています。
また、2004年度以降は成長率は更に加速しており、年率10パーセントを超える数値を示しているが、それに伴いわが国も数十年前に同じような経験があるが、現在の中国から運ばれてくる大気に撒かれる大気汚染は深刻化を増すばかりです。
今年は2月25日前後に、観測では大量に降るとの予報はされていなかったが、実際2月26日の雨で我が愛車に此れだけの黄砂が降っていた事が確認され、例年よりも相当早く日本に大量の黄砂が降っていたのです。
2012/03/11の大気汚染状況

大気汚染粒子(人為起源の微小粒子) 国立環境研究所デ−タ資料
中国の大気汚染物質で注意したい無色透明の二酸化硫黄
1月から花粉症に似た症状が出るのは、二酸化硫黄の影響です。二酸化硫黄は、硫黄を含む石炭などの燃焼によって発生します。気体の二酸化硫黄は、眼と気道と肺を激しく刺激し、神経毒的に体調を崩すこともあります。空が青くても、無色透明の二酸化硫黄の濃度が高い日があるので注意が必要です。目視では分からないので厄介です。大気汚染物質である硫酸塩エアロゾルの濃度が高い時は、空が青くても、眼と気道に刺激を感じ、ひどい時は鼻水や咳も出て、鼻血や結膜炎が出る人も居るようです。中国の大気汚染物質は、暖房のために石炭の燃焼が増える冬が最も酷くなります。したがって中国に近い西日本への悪影響は明白で、中国の大気汚染が酷いのは、中国で不純物が多い石炭を燃やした時に出る煙を浄化する装置の稼働率が低いことも原因の一つです。そのため、中国の大気汚染物質には毒性が有るとも書かれている。
 
1970年代、日本も高度経済成長期に社会問題となった
光化学スモッグが、現在は中国の大気汚染により九州地方を中心に復活し今年、注意報が発令された都道府県数が、既に過去最高を更新したようです。これまで排煙とは縁がなかった離島や、都会でも深夜帯に光化学スモッグが多発するなど、これまでにない事態となっている。数年前から調査に乗り出した九州大学と国立環境研のプロジェクトチームが解析した結果、中国大陸で発生した排ガスが紫外線を浴びて毒化、国境を超えて日本に降り注ぐ、いわゆる"越境汚染"の疑惑が濃厚になった。
また、同じ流れで「ガス状水銀」や「すす」など様々な大気汚染物質の飛来も確認されているとも書かれている。
 2007年4月〜5月に、九州の北西部を中心に発生した光化学スモッグは、「中国が原因」と国立環境研究所が発表。中国の工業地帯の中には、日本の四日市喘息の時の人口あたりの喘息死亡者数と比べて、約10倍の死亡者が出ている地域もあるとも書かれているのも気になるところで光化学スモッグの危険性は、現在の中国ではまだまだ認識が浅く軽視されているようです。
 
 近年、蔵王(山形市)の樹氷が通常より高い酸性度を示している。解析は、米国の気象観測衛星「NOAA(ノア)」が6日に観測したデータを利用。
可視光と近赤外線の波長領域を使って土壌、植生、水蒸気を区別し、画像処理した結果、中国からの気流は、雲とは異なる物質であることが判明。
主に、上海方面と北京方面の2方向から大きな流れがあることが分かった。蔵王の樹氷を採取し成分を分析すると、硫酸濃度が通常の雪の3倍近い水準で、水素イオン指数(pH)は3.8と強い酸性を示した。硫黄の同位体の構成比率の照合で、蔵王の硫黄分は、上海周辺や北京周辺で採取した石炭内の硫黄分と同じことが特定されており、気流の成分が硫黄酸化物であることが裏付けられ、汚染源が主に2系統あるり、被害は東アジア全体に及んでいることが画像から分かるとも書かれている。やはり国際社会としての対策が急務だと考えます。
 
また、中国では障害児の出生率が2001年以来40%も上昇しているとも書かれています。
大気汚染、水質汚染、食物の汚染などが原因で、1年に2千万人生まれる赤ちゃんのうち、百万人が障害児だそうです。そのうちの3分の1は、生まれてすぐに亡くなり、3分の2が生き残り、障害児の出生を減らそうとして、出生前診断で障害児と判明すれば、堕ろすことで、人口の質を改善する国策にしようとしているのなら、何故環境対策を優先しないのか??
どれだけ実質経済成長率(GDP成長率)が伸びようとも、其れは国の力とは言えないのではないだろうか??

孔子はこのような言葉を言っている。
過ちては改むるに憚(はばか)ることなかれ。
 「過ちをおかしたときは、すぐ改めよ。少しも遠慮する必要はない」。

また、孔子はこのようにも言っている。
過ちを改めざる、これを過ちという。
 
過ちは仕方のないこと。 過ちをおかしても改めようとしないことこそ、真の過ちというものだ。
人、遠き慮(おもんぱかり)なければ、必ず近き憂いあり。
 遠い将来まで見通して考えない人は、必ず急な心配ごとに悩むものだ。目先のことばかりにとらわれてはいけない。

最近になり、花粉アレルギ−は持ち合わせていないのに今までに無い体調の変化が見られ、診察をしてもらうと中国の大気汚染に関係が有り、
大気に含まれている化学物質で気管支に炎症が起き、気道が狭くなる症状が多くあるとの事だそうです。そうなると体は咳止めの薬のように神経を
緊張させて気道を確保しようとし、寝る時に神経が緊張するので睡眠が浅くなり、夜更かししたような状態になるようだ。
今後、暖かくなるにつれ日本に黄砂が多く飛来してきます。十分注意をしなければならないと感じます。

2008/04/12
2007年は、放流に使う稚鮎も県は僅かしか確保できず、海産系種苗に一部人工に頼らざるを得なかったが何とか例年並の放流がされたようです。しかし考えなければならないのは、海で捕獲するという事より、天然を多く溯上させる事のほうが大事のではと思います。最近では県内の一部の河川で天然遡上の有る川には使わないことにしていた湖産も放流されたようですが、今後の対応として問題が生じてくるのではないだろかと考えます。
しかし結果は別として湖産を使った河川が良かった所も有ったようで・・・、其れは初期が良かっただけの事であって全体には良くないとの話でした。また、古座の七川のように解禁には全滅に近いと言う悲惨な結果になった河川も有り今後の課題となるようです。何継体も人工ふ化が繰り返されて縄張りを持つ性格の鮎が極端に少なくなった人工より 養成で駄目になったと言われる湖産でも縄張りを持つ鮎の割合が人工より少しは多いと言う考えも必要とされる河川も少なくないようで、冷水菌が日本に持込まれて以来その中を10年以上生き抜いてきた湖産の方が無菌で育てられた人工より耐病性を持っているとの報告も有るが一概に強いとは言い切れないと感じる。
川に冷水菌がいる以上再生産に影響のないダム上の川には 無菌の人工魚より追う性質の魚の割合が多少でも良いと言う漁協も有るが、其れもまた疑問である。しかし、冷水に少し強い湖産の方が友釣りには良いとの漁協関係者も居るが果たしてどうなんだろうと感じます。
本来、考えるべき事は天然をいかに多く産卵さし翌年の天然溯上に結びつけるかが先ず一番に必要な事では無いかと考え、自然で賄えきれない時には人力でも産卵時期に川底を整地し産卵に適した状態を補う事業も必要とされる。
また、不作で産卵用の親が不足だとか言って産卵用の親鮎を川に放流されるが、確かに不作の年でも時期が来れば其れなりの親鮎は有るもので、シーズン当初は釣れなかったけど後半には良く釣れるのは天然が溯上している証拠でも有ると推測する中で毎年それなりの数の親鮎は居ると予測できる。しかし親鮎を産卵用に放流するに着いて考えなければならないのは親魚放流は何の影響も無かったのか? 翌年の川の現状に少なくとも良い影響は無かったのだろうかを調査をし考える事が必要と思う。

以前に神奈川水試のページで湖産の交雑は翌年遡上してくる鮎には交じって無く人工魚も遺伝情報の単一化が進んでいて天然遡上河川への放流は影響が懸念されるとなっているが、悪い影響とは書いてないけれど冷水に対しても、ここ数年天然の鮎はいくらか耐病性というか研究が進み幾分は強くなって来たように思うと報告されてる。しかし、冷水病が入り出した頃は全滅に近いくらい死んでいた河川も少なくはないとの報告も有り、一方で人工は消毒された池で育てられ自然による淘汰はもちろん冷水による淘汰も恐らく受けていないだろうと思う。冷水に対してだけじゃなく 何継体も自然による淘汰を受けていない遺伝子が混じったことが現在の各河川の不作の原因の一つかも知れない??
また、毎年のように沢山の人工親鮎を川に放流して居るが、その鮎の子が放流した河川にどの程度帰ってきたのかも調査が
必要と思う。
県の内水面は遡上鮎の遺伝子を調べて効果を確認したんだろうか??人工魚の子供が川に戻って来ていなかったら、放流された親鮎を育てるのに経費も掛かる状況下で回帰性の調査をしなければ、放流に対して意味の無い事であり、育成に費やした資金は無駄とは言わないが、川に捨てた事になるので無かろうか?? 自然形態を崩しながら自然の鮎に多少なりとも被害を与えながら親鮎を放流するのは少し考えさせられるものが有る。

とある内水面の報告で、ダム上流での冷水病の調査結果が出ているが、解禁前の川では冷水菌は発見されず解禁後冷水菌保菌鮎が発見されてその半数以上が囮鮎だった。解禁前に川から冷水菌が発見されなかったから冷水菌は越年しない。ウグイやムツなど他の魚の冷水菌は鮎の冷水菌と遺伝子タイプが違うから相互感染しない。河川水温が23度を越えると終息するような内容で冷水病の原因が他所から持ち込まれる囮鮎だと結論付けらているように感じるが、そうだと決め付けるのはどうかと思う。ここ10年近く天然溯上の多い年は、5月連休には完全に石に付いて元気に見える。しかし放流鮎は雨が降り水温が変われば鮎が居なくなったり緩いところの中層を群れになってふらふら泳いでいたりという現象が現れ川の色が一変するのが良く分かる。
また、誰も川に入っても無い時に囮も入れてない状態で、何処の囮屋の水槽にも鮎は入ってない状態で、その様な現象が有るという事は放流した鮎に冷水病が有ると判断せざるを得ないと考えても良いのではないだろうか??
冷水保菌魚と思われる湖産を入れた和歌山県のとある河川では上流は解禁以来好調が伝えられたが、冷水病フリーのはずの人工魚を入れた実験地とよく似た立地の(古座川ダム上)では解禁までに完全にほぼ全滅に近い状態になった事は漁協関係者にはショックだったに違いないと思います。常に海産を確保出来る状態であれば良いが、確保できない年には其れ以外の稚鮎を確保しなければならないと言う現実は非常に厳しいものが有ると思う。
冷水病は外国からマス類の病気が持ち込まれたもが最初で、そんな経緯の冷水菌は何時の間に鮎以外の冷水病に変化したのだろうか??また、商業価値の無い魚の冷水菌が短期間に何種類も持ち込まれるとはとても思えつかないが現状を維持するだけでも大変なのに現状以上の川を復活すると言うのは本当に大変な事であり、人間が自然を破壊し何十年も経ってから自然形態の崩れたのに気がつき何とか自然を戻そうとすが、何十年もかかって崩れた自然を戻すのには何世代もかかるが必要な事である。
しかし、少なくても先ず今の川を守っていかなければならない事が先決だと思う。

また、地球の温暖化を考える中で、急な国の発展の為に高度成長に向かっている国は、まさに数十年前の我が国のようだが、
今 出ている現状の大気汚染に国家が早く対策をしないと、今後地球全体に及ぼす汚染の拡大が深刻になるのは必至と考える。
何年間で20%削減と言わず直ぐにでも改善しないと将来地球規模で大変な状態になるのではと心配する。

以上、上記に書いている事は あくまでも殿の私見的な考えです。
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