2006年・殿さんの有田川近況報告

5月19(金)・曇り・気温26度・発電放水量15.6トン・若干の薄濁り。・水位+35〜45cm PM13:00
夕方から纏まった雨になる予報が出ているが・・・
今年も三月から日々川を見てきましたが、自然と向き合う難しさを ひしひしと感じさせられました。何事も思うようになれば どんなに楽しい事かと思いますが、中々思うようにならないが当たり前なのでしょうね。。。釣りをしていても偶々自分が思った所には入れて、思いがけず入れ掛りになる。そんな時の私は、自分で鮎釣りの天才なのかと思ってしまう馬鹿な釣り師です。三月から好き勝手な事ばかり書き込みましたが何時もご覧頂き有難う御座いました。少なくても有田川に鮎釣りに来られる方々の参考になればと思い日々綴って参りましたが本日を持ちまして終了いたします。今後は解禁まで数日間は2006年・解禁直前情報の方に書き込みますのでお暇な方はご覧下さい。解禁後は本日の河川情報に移行いたしますので解禁後は其方をご覧下さいませ。長らくご覧頂き有難う御座いました。    若鮎倶楽部・殿   (合掌)

せせらぎ裏・午後1時30分撮影 白石の瀬・水温17度。午後1時30分撮影

吉備橋・上手・午後1時撮影 吉備中央大橋・上手午後1時撮影 

観測地(有田川町・清水)
2006年05月の気象 2005年05月の気象

降水量 最大1時間降水量 平均気温 最高気温 最低気温
mm mm
1日 0 0 18.2 25.4 9.9
2日 0 0 15.2 20.9 8.9
3日 0 0 13.3 20.3 7.1
4日 0 0 14.8 23.0 7.4
5日 0 0 15.8 23.0 8.7
6日 4 3 16.5 22.2 9.6
7日 67 27 18.8 20.9 16.3
8日 0 0 21.5 27.3 17.4
9日 1 1 21.6 27.1 18.5
10日 5 2 20.6 22.7 18.4
11日 54 13 18.0 21.6 10.7
12日 0 0 15.1 23.7 7.2
13日 26 5 15.3 17.6 13.9
14日 1 1 15.1 19.6 10.6
15日 0 0 14.6 22.2 8.0
16日 0 0 15.0 19.0 11.9
17日 30 5 15.5 17.6 13.9
18日 1 1 17.3 21.5 14.4

降水量 最大1時間
降水量
平均気温 最高気温 最低気温
mm mm
1日 46 21 18.6 23.4 15.0
2日 2 1 18.0 23.3 10.2
3日 0 0 15.3 23.6 6.8
4日 0 0 16.7 25.0 9.2
5日 0 0 18.9 28.2 10.7
6日 16 7 18.5 22.6 16.0
7日 45 12 17.0 22.7 10.2
8日 0 0 14.8 22.5 7.5
9日 0 0 16.2 21.6 11.7
10日 0 0 13.8 19.1 9.5
11日 0 0 14.1 21.9 6.1
12日 10 8 14.0 19.8 8.7
13日 0 0 14.0 18.6 9.7
14日 0 0 14.5 21.8 7.5
15日 0 0 16.9 22.8 10.3
16日 0 0 14.1 21.5 7.4
17日 0 0 15.6 25.0 6.6
18日 2 1 18.1 20.7 13.8

5月18(木)・曇り・気温21度・発電放水量15.6トン・若干の薄濁り。・水位+35〜45cm
今日の、川口周辺の川の状況です。水位は昨日より若干上がっているようで、濁りも薄にごり程度で治まって殆ど変わりないようです。しかしダム湖は相当濁りが突きこんで来ているようです。明日以降のお天気次第で最悪ゲ-トが開くような事になると、発電所から下流は当分濁りは取れないのではと思います。何れにしても明日以降の降雨量が、今年の解禁日を大きく左右するのは間違いなさそうです。解禁まで後8日なのに・・・−.−: 左画像は何時もの鮎の里の下手です。右画像は葡萄園下の目測石ですが、この水位での流芯は到底無理です。


5月17(水)・雨・気温17度・発電放水量15.6トン・若干の薄濁り。・水位+30〜40cm
本日は気温も17度と低く朝から雨です。今日の有田川は先日まで有った濁りは放水が止まってからは思いのほか早く取れたので一安心した。・・・解禁まで10日を切ったが、今 現状の状況を纏めるには非常に難しい。先週、発生していた台風が何時の間にか日本の方向に進路を向けているようだ。従って台風1号の動きが非常に気になります。今後、台風の進路次第で纏まった雨が降る様なことになれば、現在のダムの貯水量では直ぐにでも放水するだろうと推測する。また、今後の台風進路次第で解禁は最悪の事態になる恐れも出てきた。台風から伸びる梅雨前線を刺激すれば集中的に雨が降るとも予想が出ているが少なくても大雨だけは勘弁してほしいものです。


5月15(月)・晴れ後曇り・気温22度 
今日、午後の時点での方水量は27トンでしたが午後5時から15.6トンまで下がっています。しかし発電所の放水口から出ている水は右下の画像の色と余り変わりがないので15トンに下がっても直ぐに濁りが取れるかどうかが不安ですがこのままの状態が続けば解禁には全く問題ないと思います。右下の画像は午後一時に撮ったものです。また、左画像ですが四村川です。前回の増水が有るまでは赤茶けて見るに忍びない川色でしたが、増水後はご覧のとおり一変して綺麗になりました。今後、新垢が付く頃には鮎も沢山見えるのではと思います。今日も所々で見えましたが若干水量が多いので見辛かったです。


番外・5月14()・晴れ後曇り・日置川 
久ぶりに今年も日置川に行って来ました。増水後のようで少しにごりが有りましたが日置川の雄大な景色だけでも十分満喫できました。          左画像は小房の吊橋。右はオ-トキャンプサイト日置川です。

5月12(金)・晴れ後曇り・気温24度 川口地区
昨夜にはダムの放水が無かったが、本日 午後1時から15トン程度の放水を始めたようです。。
しかし泥にごりになるような放水量ではないので一安心です。今後は、今以上の放水がない事を願うばかりです。
撮影したのが午後二時だったので・・・放水開始が1時に開始したので下記の画像よりは水位が上がっているのではと推測します。

5月11(木)・雨のち午後から晴れ・気温24度 吉備地区
午前中に何時も見に行く堰堤ですが・・・増水して水が乗り越えています。濁りも未だ濃い状態が続いています。
蜜柑の花が平年より二週間も遅れてようやく咲き始めました。蜜柑独特の甘酸っぱい香りが漂ってまいりました。

5月11(木)・川口地区・午後撮影
昨夜からの雨は強くなかったが、朝からの雨が護摩山系で相当降ったようです。午前8時の時にダムの流入量は32トンだったのが
11時には86トンまで増えていたのでダムの放水が始まるのではと心配しましたが午後6時の時点では放水はしていません。
しかし予断は出来ません。午後六時の時点で66トンの流入なので今夜半からの放水は十分考えられます。
下記画像は、午後から国魚まで行った時に撮ったものですが昨日より1mは増水していました。

5月8(月)・晴れ後曇り・気温25度・水温未確認1・水況 笹濁り・宮原頭首工・14:30時

昨日降った纏まった雨で若干増水し一時は濁りも出たようだが午前中には殆ど取れていたので気にするほどの事ではなく現在は良い水位です。むしろ川の汚れや石にかぶった泥を流してくれる良い雨でした。一昨日には3.6トンまで放水量がなく渇水状態のような感じだったので、放流した鮎も動けなかったと思うが今日の水位では少しは動いたと推測する。また、午後2時に保田頭首工の魚道を見たが思いのほか鮎が上がっていました。しかし左画像の宮原頭首工の魚道は溢れるほどの水量なので鮎が上がれてない模様・・・よって魚道入り口に溜まっているので今までに無い沢山の鷺が群がって鮎を狙って食べていました。水位が下がり落ち着けば川も良くなり鮎の活性も上がるのではと期待が膨らみます。




5月4(木)・晴れ・気温23度・水温18.5度・水況・濁りなし・宮原頭首工・10〜11時本日、明朝より方水量が3.6トンまで下がっている。平水の水量は7トン前後・・・昨日まで何とか5.6トンを維持して居たが3.6トンまで下がると鮎の溯上に必要な水量が足らなくなる。この時期の渇水は鮎に悪影響を及ぼしかねないのである。それでなくても今年の川の苔の状態は良くなさそうだ。ダム上流で花園の方では緑色で糸のような藻が至る所に増殖しているようです。纏まった雨が無く渇水なのが原因の一つと考えても良いようです。上流にしろ下流にしろ一度、川底を洗う程度の雨が欲しいです。溯上の方は、2日に沢山上がってから一段落でしょうか??もしや、あれが今年の最後の大量溯上だったのか??昨日の午後から少し上がっていましたが 殆どが5〜7cm前後でした。今日もお昼前に見に行きましたが全く見れませんでした。例年だと一波・二波・三波と押し寄せるように上がって来ますが、やはり今年は少し違うようです。解禁まで後22日ですが・・・今の水量が続くようだと何とも複雑な心境です。鮎が上がってきて喜んだと思えば、とたんに放水量が下がり渇水状態なんて悪夢です。

5月2日(火)・雨後曇り・気温20度・水温13.5度・水況・濁りなし・大滝・13時
午後から天気が回復して来たので川口まで出かける途中、放水量が5.1トンまで下がっているので久しぶりに大滝に降りた。ここ数年大滝に来た事が無かったが、やはり大滝は絶景だ。どんなに大水が出てもこの場所だけは変わりようが無いような気がする。放流した鮎は殆どこの激流は上がらないだろうと思う。天然溯上の鮎が上がる時の、有田川一番の難所です。よって、此処を上がった鮎は身が引き締まって高体が有り有田川一と言っても良い鮎です。本日撮った大滝の絶景画像は殿の写真集にアップしています。
余談はさておいて・・・本日、有田川漁協が行う18年度の放流が無事に終了しました。今年は海産が第一回目だけで其の後は全て人口産になったようです。後は解禁まで川鵜・鷺などの食害に逢わないようスクスクと成長して欲しいと願うばかりですが、現在の垢の状態では何とも言えない複雑な心境です。濁らない程度の雨が降り、一度川底を洗ってくれるような雨があれば鮎にとって一番良いのではと思いますが・・・

5月1日(月)・晴・気温26度・水温18.5度・水況・濁りなし・宮原頭首工・10時〜13寺 観察

本日、ようやく待ちに待った待望の溯上を確認できたように思える。先月20日に初めて纏まった溯上を確認し、続いて24日には20日を上回る纏まった溯上でしたが、今日見た溯上の量は、数・量とも大きさには結構開きが有りましたが申し分の無い数の溯上でした。10時に行った時には既に始まっていました。其の後、午後一時まで時計とカウンタ-と睨めっこの状態。午後四時に再度見に行きましたがピ-ク時程の量は無くても溯上をしておりました。本日の上がった数は推定で20万尾以上と推測します。此れで少しは今年の鮎釣りに期待が持てるようになって来ました。やはり今年の溯上は遅れているのでしょうか???なにわともあれ安堵です。遅くても今後の溯上に期待したいと願うばかりです。左記の画像は本日撮った画像でトリミングしていますが、原画は殿の写真集に幾つかアップしておきますのでご覧下さい。

昨日の殿の独り言・第二弾についてご指導を頂きましたので書き加えておきます。
海産稚鮎に回帰性は無いという事です。
また、産卵・孵化・流下時期の海水温というのが重要であることは、多くの研究者報告で判りつつ有るようで、やはり海水温が20度以下を目安としますが、孵化後の流下稚鮎が暫く定着するのは砕波帯、つまり波打ち際となるようです。また、この時期に沿岸域に鯖などの捕食魚が回遊すると、相当量が捕食(言わば食害)となります。今回、小生が掲載している情報に沿岸域(200Km)の海水温分布を使ってますが、成長する稚鮎に大きく影響するのは湾流または岬などで生じる湾内流だそうです。また、稚鮎が生息する水深も表層域ともいえる3mまでの範囲との事です。
これらの条件を重ねて秋季(10月〜12月上旬)の沿岸域と河口近くの状況を観察されると、次年度の目安となり、海水温15度、河口付近12〜の頃合い、これに川のPh値、つまり雨量や。風向、等の要因で、気にいった川に上が事も十分考えられるようで・・・そして、一気に集団化して押し寄せるのではなくて、ある程度の団塊化した群れが、一波、二波と・・その時の条件次第で、遡上せずに他に行く事もあるようです。

殿の独り言・第二弾。
有る研究者の説によると孵化した稚鮎が海へ下る数の一番多い11月の水温が問題なんだそうです
稚鮎が海に下った時海水温が20度を超えていると稚鮎が死んでしまうと言う説ですが・・・
その結果12月や1月に孵化した稚鮎だけが残り不作になると 冬の海水温でなく11月の海水温が問題のようで調べてみました。
昨年11月初旬の産卵時期に有田川下流域において産卵孵化状況を調べた所では、孵化した稚魚が順調に河口に下ったようで数も十分あったと聞いています。しかし、今年の溯上が少ないのは何処かに原因が有るはずです。
今日も保田頭首工・汐止め・宮原頭首工と見て来ましたが気温・水温とも申し分の無い状況なのに稚魚の姿は殆ど見れませんでした。解禁一ヶ月を切ってこの状況は相当な不漁と考えざるしかしょうがないのか???また、南米近くで起こるエルニィ-ニョ現象の発生しない年は海の漁にも相当変化が有り不漁の年と言う説も有るようで自然との関わりを考えるだけでも頭が痛くなりそうです。
黒潮海流の参考資料。添付画像は、其の年の11月下旬の海水温を表したものです。

2005年・・・12月7〜8日の調査船による熊野灘観測では、表面〜50mの水温は 18℃台で平年並み〜1℃低め、100mでは14〜16℃前後で平年より1〜3℃低め、200mでは10〜11℃前後で平年より1〜2℃低めであった。熊野灘沖の黒潮北縁は33°20′N付近にあり、東へ5ノット前後の強流を観測した。黒潮本流の表面〜100m水温は23℃台で、東へ3ノット前後の流れであった。 浜島定地水温は、14.4〜15.2℃の範囲にあり平年値と比較して-0.1〜-0.8℃の範囲で平年並み〜やや低めで経過している。 九鬼定地水温は、18.5〜18.9℃の範囲で経過している。
表面水温から推定される黒潮:都井岬沖〜潮岬で25℃が接岸気味に東進。大王埼〜野島埼の内側域は前期並みの21〜24℃が分布。 25℃先端は御前埼沖。御前埼〜野島埼で24℃が北東向きに分布。房総半島沖合を24℃がやや離岸気味に東進。


2004年・・12月1〜2日の沿岸定線観測では、表層水温は21℃前後で平年より2℃程度高め100mでは18〜19℃前後で平年より1〜2℃程度高め、200mでは12〜13℃前後で中部沿岸域で1℃高めの他は平年並みであった。 11月初めの記録的な高水温は解消したものの、高水温傾向が持続。広範囲で黒潮内側反流による1〜1.5ノットの南西流が観測された。 浜島定地水温は、16.3〜17.4℃の範囲にあり平年値と比較して+0.9〜+1.5℃の範囲で高め→やや高めで経過している。 九鬼定地水温は、19.6〜20.3℃の範囲で経過している。
 表面水温から推定される黒潮:潮岬〜御前埼は広く22〜23℃の冷水域が分布、23℃は31°Nまで蛇行。紀伊水道沖に22℃が渦状に分布。潮岬から南東向きに21℃冷水域が分布。御前埼〜石廊埼で23℃が北上、熊野灘方向に弱く反流を形成している模様。伊豆海域では23℃。房総半島は23℃が沖寄りに分布。黒潮続流域は22℃に降温。


2003年・・・ 12月3〜4日の調査船「あさま」による沿岸定線観測では、表面水温は17.2〜23.5℃50mでは18.9〜23.5℃、100mでは14.8〜23.3℃、200mでは10.2〜17.7℃の範囲にあった。0m〜50mの沿岸域では平年よりやや低め、距岸30海里付近の水深100m〜200mには黒潮内側の冷水域が分布して平年より低めの水温となっていた。観測時の黒潮は潮岬に接岸し小蛇行の北上部が熊野灘に近づいて、北緯33度25分・東経136度25分を東北東に流去していた。志摩半島沿岸と熊野市から紀伊勝浦の沿岸部にかけては11月下旬の大雨の影響と見られる低塩分水が分布していた。 浜島定地水温は、15.6〜16.8℃の範囲にあり、平年値と比較して+0.6〜+1.4℃の範囲でやや高めで経過している。 九鬼定地水温は、18.3〜19.1℃の範囲で経過している。
黒潮内の水温は、22〜24℃台を示し、前年水温より1℃高め。
 熊野灘では、21〜22℃台の暖水が幅広く波及。前年水温より1〜3℃高め。  伊豆諸島海域では、西側で石廊埼から御蔵島にかけて16〜18℃台の低温域が分布。東側では、黒潮前線が御蔵島付近から大島まで南北に分布。 房総半島沿岸では、前年水温より1℃高め。 今期は停滞気味に経過している。 


2002年・・12月2〜3日の調査船『あさま』による観測では、表面水温は16.1〜22.9℃、 50mでは16.0〜22.4℃、100mでは14.1〜21.8℃で、沿岸域では平年より2〜℃も低めで低水温が顕著であった。黒潮は潮岬に接岸し、北緯33°20′付近を東へ流れていた。 浜島定地水温は、13.8〜15.2℃の範囲にあり平年値と比較して-1.3〜+0.2℃の範囲で低め→平年並みで経過している。但し昨年同期と比較すると、1〜 2℃低くなっている。 九木定置の水温は11月29日16.0℃、12月1日以後15.7℃であった。 2001年・・・四国沿岸〜紀伊水道外域の水温は、20〜23℃台を示し、前年水温並み〜2℃低めである。 熊野灘〜遠州灘の水温は17〜19℃台を示し、前年水温より1〜3℃低めである。 今期の表面水温は、緩やかに降温している。

上記情報は三重県科学技術振興センター 水産研究部より抜粋しています。

4月28日(金)・晴・気温21度・水温17.5度・濁りなし・宮原頭首工・15時 観察

24日から後不安定な天気で気温も低く鮎の溯上を確認できなかったが、本日からようやく気温も上がり始め正午には20度になり、動くと汗ばむほどになったので午後三時に期待を寄せて魚道に行ったが30分で10尾とガッカリな結果だった。水温を計って見ると、4月に入ってから最高の17.5度と鮎の溯上には申し分の無い条件だったが・・・・やはり今年はホントに鮎が少ないのだろうかと心配になってきた。漁協による放流のほうも順調で最終は5月2日で終了のようである。左の画像は四村川で撮ったものだが、大き目の石裏の流れの弛みで50−7.0尾程度の群れで泳いでいるのが確認できる。しかし、天然の鮎の姿は見られない。一昨日も東川橋・前川橋・明恵大橋と見て来たが小生の目には未だとまってないのが現状だ。明日から連休に入り好天が続くとの予報です。気温も20度以上の予想が出でいるので、水温も上がり溯上の条件が良くなってくるので何とか良い方に期待したいものです。

4月24日(月)・晴・気温19度・水温15〜16度・濁りなし・宮原頭首工・10時・12時14時・観察 午前中から黄砂が多いが気温も上がり出したので魚道を見に行く。ようやく本格的な溯上の始まりだろうか??今年最高の溯上かもしれない様な数でした。午前10時、魚道に着いた時には既に溯上は始まっていた。時計の秒針を見ながらカウントをとる。毎分で300〜500尾が途切れることなく上がる。この分だと今日一日で相当な数の鮎が上がるだろうと思い一度仕事場に戻る。再度、正午に見に行くが、10時に見に来た時と同じように溯上をしているのを約一時間確認する。再び午後二時に魚道を見に行く。やはり午前中に見た時の様な溯上でした。其の後、川口まで出かけ、放流後の様子を見るために東川橋・ガマの瀬・ボダイ・前川橋・明恵大橋と見て来たが全く鮎を見つけることが出来なかった。川底も全く艶が無くぼやけている状態ですが・・・今日上がった鮎が縄張りを持つ頃には川も明るくなるだろうと期待します。下記画像は魚道に入れず外で待っている鮎達です。

    

4月20日(木)・晴・気温16度・水温未確認・宮原頭首工・増水濁りあり。

昨晩の降った雨は朝方まで続き、相当纏まった雨だった様子で午前中に川を見に行ったが濁っていた。しかし、ダムの放水はしていないので各支流の濁りが出てしまえば数日で濁りはとれ回復は早いでしょう 
左記の画像は、昨日午後から宮原頭首工で撮った物です。ようやく堰堤までたどり着いたようだが、先日汐止めで見たような6cm前後のようなサイズは全く無く、殆どが10cm以上のサイズには驚きでした。推測するには今の水量では押しが強く小さい鮎は魚道を越えられないのであると推測する。かえって体力の有る大きい鮎だけが上れる状態のように思うのが妥当のような気がします。左の画像は昨日撮った中では一番多く写っているものであって、午後三時に行った時から毎分で約50尾前後の溯上を約一時間確認できました。ようやく本格的に溯上が始まったと思えば昨晩の雨で若干の増水ですが、今後の溯上に期待したいと思います。


4月18日(火)・晴後くもり・黄砂が多い・気温20度・水温16度・汐止め

本日、汐止め・保田頭首工・宮原頭首工の三箇所を見てきました。気温も高く水温を計って見ると16度と遡上の条件には申し分ない状態です。やはり鷺が沢山居ました。鳥はなぜ分かるのか??今シ-ズン初めて纏まった遡上を確認出来た。お昼前から午後三時過ぎまで途切れることなく魚道を通ってました。しかしサイズは殆どが6〜8cmと小さく、10cm以上にもなると一段と大きく見えるために・・思わずデカイと声が出てしまうほどです。果たして今上がっている鮎たちは真夏には大きく成長しているのかが心配の種です。数日で宮原頭首工に到達すると思いますが・・・今日現在放水している12トンの水量では魚道で鮎の確認は難しいと思われます。何れにしても大きさは別として本格的な遡上が始まったのではと推測しますが何時まで続くかが心配です。 
本日の画像は黄砂の影響で太陽の光の入りかた少ないために、少し見やすく修正しています。

4月15日(土)・雨時々曇り・気温14度・水温??未確認・保田頭首工周辺
お天気は良くないがお昼過ぎに汐止めまで見に行く事にした。先日来より発電放水は15トンと変わらず魚道に乗る水量は多く鮎を確認するのは困難です。しかし小雨が降っている中で僅かだが遡上を確認出来た。鮎のサイズは殆どが10cm以下と小さい鮎ばかりです。また、汐止めから上流に約600mの所に鷺の群れが10羽、それ以外に川鵜が6羽集団で居て、特に川鵜が頻繁に潜っては鮎を銜えている姿を見ては・・・あっ、また食べられてしまったと一人呟く有様です。。。
其の後、久ぶりに川口まで出かけ 噂かデマか・・・四村川に沢山鮎が上ってたと言う話を当てに国魚・平野氏と久しぶりに会い四村川まで川を見に行って来たが、流れる水は綺麗でしたが鮎が居るような川の色ではなかった。帰りに民宿・流木民に立ち寄り、脇村氏が居たので粟生に鮎は上って来てますかと聞くと・・今年は未だじゃと言われました。きっと四村川で見たという方は数匹だったのかも???

殿さんの独り言・・・
今年の鮎の遡上に付いて
色々と考え調べてみた事の中で少し書いてみる。地球上には古くから用いられている優れた文明に文化が有る事に気づかされる事が多い。その中で中国では、暦と季節とのずれを検出するために
二十四節気が考案された。二十四節気は1つおきに正節(節気)と中気に分けられ、正節から次の正節までの間を節月という。節月は約30日であり、1朔望月よりも長い。よって、暦と季節とのずれが蓄積されてゆくと、中気を含まない月が生じることになる。この中気を含まない月を閏月とする。また、月名も、その月に含まれる中気によって決め、例えば雨水を含む月を「一月(正月)」とした。
中国の暦法は、いわゆる
太陰太陽暦であり、1月の長さを月の月齢約29.3日を基準に、1年における月の配列を太陽の運行を基準に定める。新月を朔満月を望といい、朔日を月の初めの日として配当していった。朔日の計算方法には、平朔法定朔法がある。季節は1太陽年を24分した二十四節気を基準によって決めらる。二十四節気の計算方法には平気法定気法がある。12朔望月と1太陽年のずれは閏月を設けることで調整され、閏月は年の途中に置かれ、二十四節気の中気を含まない月とされた。年始は前漢太初暦以来、冬至の翌々月、つまり立春前後に設けられ、1月には必ず雨水が含まれた。これにより1年の始めと四季の始めが一致するようにされたている。そして、中国暦の大きな特徴は、上記のような日付の配当するカレンダーとしての機能のほかに、日食月食惑星の運行位置を計算して予報する天体暦(エフェメリス)としての機能をあわせもっていたことである。このため日食・月食の誤報がしばしば改暦の理由になったと関連するサイトに書いて有る事が分かった。
太陰太陽暦(たいいんたいようれき)とは、月が地球を一周するのにかかる29.53日の12ヶ月分に相当する354日と、地球が太陽を一周するのにかかる365日に生じる差11日をうまく工夫して、月と太陽の両方の運行を考慮した非常に高度で科学的な暦なのです。四千年程前から中国の黄河流域で「農暦」として使われていたものが、六世紀後半に日本に伝来し公式に使われ始めらてたそうである。以来中国との間に2日の誤差が生じたため数回の修正を試みるなどし、天保十三年(1842年)には天文学的にも世界で最も正確な太陰太陽暦となったそうで、太陰暦を基にしつつも、閏月を挿入して実際の季節とのずれを補正した日本の暦である。太陽太陰暦と呼ぶ場合もあり、太陰太陽暦を太陰暦と呼ぶ場合もあるが、これは、太陰太陽暦が太陰暦から派生し、どちらもは月の運行によって決められるという共通点による。純粋な太陰暦では、1回帰年の近似値である12ヶ月を1年とした場合、1年が354日となり、太陽暦の1年に比べて11日ほど短くなる。このずれが3年で約1か月となるので、約3年に1回、余分な1か月閏月を挿入して、ずれを解消した。閏月を19年(メトン周期)に7回挿入すると誤差なく暦を運用できることが古くから知られ、今でも太陰太陽暦を活用する国が多く有る事も調べるうちに分かった事です。

上記のこのような事を踏まえて考えてみみると、下記の表の月日を見てみると今年の新暦と旧暦の差が非常に開いている事が分かってきた。小生は鮎釣りを始めて今年で8年目であり実際に鮎の遡上を目にしたもの10年も満たないし鮎に関しては全くの素人のようなものだ。また、海釣りなどは全くといってしないが、海の漁をされている人の話を聞けば、潮の流れ(潮見表(干満時刻,月齢,潮名,日月出没時刻))も太陰太陽暦に関係する事が良く分かってきた。
以上の事を考え・・・あくまでも小生の勝手な思い込みの中で今年の鮎の遡上を予測すれば、三年前に遡上が遅れて例年に無く数が少なかった事と一致するようにも思える。また、例年に比べ今年の遡上の全体に遅れているのが推測でき、あくまでも勝手な推測だが今年の遡上時期は今月の27日(旧暦で3月30日)前後から多くなるのではと思ってきた。
しかし、今回の事で釣り以外に奥深いものを自分なりに非常に感じた。人様々たかが鮎釣り・されど鮎釣り・・・本当に自然とは奥深いものである。
殿の独断と偏見の文章にお付き合い頂き有難う御座いました。                                                 合掌
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4月11日(火)・風雨強い・気温18度

昨日4月10日、漁協により第二回放流が行われました。
放流場所、並びに放流量は以下のとおりです。
内水面・人口産 
水温・9.5度と少し低かったようです。
壁の瀬・265kg
宮の下・135kg
修理川・ 25kg
ボダイ ・240kg
ガマの瀬・135kg
現在ダム湖の水位が高い為、本日の降雨量次第でダムの放水は十分考えられます。万が一 ゲ-トが空くような事になれば放流したての鮎は流されるのではと心配しています。

4月7日(水)・晴れ・気温17度・水温・10度・吉備中央大橋
本日、有田川漁協が予定通り 午前10時より取材各社が見守る中で稚鮎の放流が行われました。現在でもダムの放水が続いている状態の中ですが殆ど濁りは有りません。水況は、若干水量が多く水温も10度でしたが、川に放流された鮎は元気良く流れに逆らって上へと泳いで行きました。
本日の放流場所並びに放流量は次のとおりです。
宮原橋・135kg   田殿橋・135kg   吉備中央大橋・300kg   旧金屋橋・180kg   神戸の下・250kg
有田川漁業協同組合発表
平成18年度 第1回稚鮎放流計画   海産1.000kg・120.000尾・体長・約10cm 重さ・8g
2月初旬に田辺湾にて採捕した海産の稚鮎。



4月5日(水)・雨・気温15度・清水・遠井キャンプ場
午後から清水に行く用事があったのでダム湖の画像を撮ってきました。下記画像で分かるように、バックウォ-タ-は遠井キャンプ場まで達しています。本日よりダムのゲ-トが開き推定で毎秒15トン前後の放水を行っている模様です。但し濁りは有りません。しかし、今後 纏まった雨が降るような事があれば直ぐにでも方水量を増やす可能性は十分考えられます。明後日の放流は大丈夫なのだろうか??
本日のダムの水位

4月4日(火)・晴れ後くもり・気温18度・水温11度・潮止め
放水量が15トン出ているが天気が良く気温が上がって来たので、11時に汐止めまで見に行くが今日も遡上の鮎を見る事が出来なかった。水温を計って見ると11度。一昨日の雨で方水量が増えた分水温が下がったのであろう・・・しかし今年の遡上は遅いです。桜は一週間も早いと言うのに鮎の遡上は遅い。参考に2003年から三年分の状況をリンクしてみたが・・・2003年の遡上は4月の中旬に、纏まった遡上を確認したと書いて有るが、今年は良く似ているような気がしてならない。産卵時期に気温が下がらず、少なくても吉備地区内で産卵した鮎が少なかったのではと推測する。吉備地区から上流で産卵すると、孵ってから海に出るまで間に合わずしんでしまうと言う事になったのではと・・・二年続けて多くの遡上を見てしまうと、少なかった年の事など忘れてしまうが、今の状態だと釣れる数は少ないが型は大きいと言う年になる恐れが有りそうだ。。今年、第一回目の放流は4月7日に実施されるようだが、今の水温だと少し低いのではと心配する。
■2003年■2004年■2005年

4月2日(日)・雨・気温17度・水温?度
本日はアマゴの特別解禁です。
特解券は5.250円(特解日のみ)

4月3日。明日以降は一般解禁になります。
一般解禁後は、日券3,150円・年券5.250円で
入川出来るようになります。

遊魚期間・4月4日〜6月30日。(有田川漁協発表)
放流河川は次の通りです。四村川・15.000尾・上湯川・17.000尾
高野峡・16.000尾・楠本川・2.000尾・修理川・12,000尾
室 川・8.000尾>成魚放流・3/末頃 500s放流済み。(内水面より抜粋)

注意:遊漁料について、特別解禁は、各支川別に販売される。
一般解禁後は全川共通です。
以上、遅くなりましたがアマゴの解禁情報でした。

4月1日(土)・晴れ後曇り・気温17度・水温13度
今年の春は大気が不安定でお天気が長続きしせず、先日も紀南地方では雹が降り竜巻もあったようです。
有田は桜も満開になって来たというのに、未だ鮎の遡上を宮原頭首工の魚道で確認する事が出来てません。上がっていれば、通った所は少しでも色が変っているはずですがそれも無く、放水量も3.8トンでは川全体の水量も少ないような気がします。しかし何と言っても鮎の群れが確認出来ないのが残念な話です。放流も、昨年の第一回目の放流は4月1日でしたが今年はまだのようです。やはり天気が続かず気温も上がらないので水温の方も一定温度を保つ事が出来ないので放流を見合わせているようなのが現状のようです。四・五年前にも天然遡上が少なかった事が有りましたが、その年にもこの様な現象が有り、昨年の産卵の時期からの川の状態が今年は良く似ているようにも思えます。
何分、自然が相手なので希望をもって遡上の有ることを祈るばかりです。

3月23日(木)・曇り時々晴れ・気温15度・水温11度・潮止め

午後から天気が回復してきたので気になっている広川に行ってみることにした。高速・広川IC近くの堰堤まで行って見ると、僅かだが稚鮎の姿が確認出来た。其の後河口近くの橋まで行って見ると150尾〜200尾程度の群れが数箇所で確認出来たので有田川本流でも上がりだしているのではと思い潮止めまで行って見ると、やはり遡上をしている稚鮎が確認出来た。午後三時から約一時間見ていたが、数は少ないが途切れることなく遡上をしていました。しかしデジカメに納まる様な数ではなかったので画像は次回までお預けになりました。しかし、ホントに待ちに待った待望の遡上を見れただけでも本日は満足です。明日から良い天気が続き気温も上がるようなので楽しみです。



3月21日(火)
三月の天気も長続きせず雨の日が多く発電所の放水量が多い。其の性で川の水位が少し高いので魚道に乗る水量も多く未だ今年の鮎の遡上は確認でき無い状態です。また、遡上が少なくても、遡上が有るなら真っ先に鷺たちが来るに違いないが、未だ今年は鷺の姿も居ない状態です。水温は、昨日計った所では12度でした。昨年は3月20日時点で10度でしたが遡上が確認出来てます。やはり昨年の産卵時期の渇水と、気温の高かった事と、簗漁で相当採れたという事が今年の遡上に相当影響しているのではと推測する。もう少し天気が安定すれば鮎の活性も良くなるのではと思うが、暫く様子を見るしか仕方が無いようです。何とか早く今年の遡上鮎を見たいものです。






3月17日(金)

今週に入り不安定な天気が続いている。
一昨日から魚道に水が乗り出したのですが天候不順のため水量が多く魚道を確認出来ていないのが現状です。しかし午後から川を見ていると水面に顔を出したり潜ったりしている川鵜を数羽発見する。水面下では確実に稚鮎が上がって来ていると確信した気持ちになったが・・・果たして結果は如何に???
先日の嵐は春の嵐だろうか???そろそろ桜の開花の頼りも届く頃だ。先日、気象庁が発表した三ヶ月予想は、今年の春の天気は長続きせず日々目まぐるしく変るようですが、気温が安定するのかどうかが心配です。雨が多ければ気温の上昇も少ないだろうと予測する。また、高速道路工事の関係で安定水量の確保も心配の種の一つです。先日もダムまで行ってきましたが思ったほど貯水量がありませんでした。来週辺りに水位が安定していれば今年初めての遡上を確認できるかも知れないですね???

3月11日(土)

お天気が良くポカポカ陽気なので久しぶりに国魚・平野氏に電話すると此れから囮屋のペンキ塗りに行くと言うので川口までドライブに出かけることにした。
数ヶ月ぶりに見る川だ。車を止め川を見ていると、頭の中で・・・あの場所にはどの位の石が並んでいるとか、昨年あの岩を良く攻めたな〜とか・・一人で呟きながら川を見ていると時間の過ぎるのを忘れる有様だ。其の後、国魚に立ち寄り今年初めて久しぶりに平野氏と再会した。川口周辺は少し気温が低い性か吉備に比べれば、川の色は未だ全体にスッキリはしていないが梅畑は今が満開で確実に春の息吹が感じられた。
下流では鮎の遡上は未だ確認していないが、昨年は3月20日には遡上を確認しているので、今年もそろそろ稚鮎の姿を見られる時期にきたようです。


3月2日(木)

早いもので今年も有田川の近況をお知らせする季節になりました。つい先日お正月がすんだように思いますが早くも二ヶ月が終わり、3月弥生に入りました。日高川では3月1日よりアマゴの解禁が始まったようです。有田川のアマゴは4月1日の解禁ですが確実に春が直ぐ其処まで来ているようです。桜の開花も昨年より一週間早いと言う予報も出ているようです。先月、内水面が田辺湾で採取した稚鮎も不漁ではなかった様子。今年も何とか天然遡上も期待できそうです。
二月末に纏まった雨が降り今日現在26トン(内、発電放水15トンも伴う)のダム放水が続いていますが・・・昨年の12月から高速道路四車線可の河川工事が始まりました。その影響で今年のダムの貯水量が例年と比較すれば貯水の水位が低くく、今後の遡上時期に十分な水量を確保できるのか・・・また、工事の影響が無いのか心配しています。